ピンク映画が新展開!大蔵映画「R15+」版も製作。一般映画館で公開!

日本で初めてのピンク映画と名高い『肉体の市場』(1962年)を配給して、大ヒットさせたのが大蔵映画です。それから半世紀たった今もなお、大蔵映画は、年間36作品のピンク映画を生みだしています。この歴史の中で、映画界の名匠も数多く輩出し、若き才能の登竜門でもあります。

そんな大蔵映画の新プロジェクトが始動!!
その名も「OP PICTUERS+」!!

より多くの方にピンク映画を楽しんでもらいたいという願いを込めて、一つの企画をR18+とR15+の2つのバージョンで製作し、R18+は、今までと同様に成人劇場で、R15+は、「OP PICTUERS+」シリーズとして、一般劇場で公開します。R18+は濡れ場がガッツリ多く、R15+は、濡れ場をコンパクトにしてあるので、物語要素が厚くなっています。

「OP PICTUERS+」第1弾は、山内大輔監督(第27回ピンク大賞で最優秀作品賞を受賞した監督)の『犯(や)る男』(出演:朝倉ことみ)と、竹洞哲也監督(第27回ピンク大賞で監督賞を受賞した監督)の『誘惑遊女~ソラとシド~』(主演:かすみ果穂)の2本。

ピンク映画史に残る、記念すべく新プロジェクトの誕生をこの目で見るべく!私、只今、絶賛公開中のR15+「OP PICTUERS+」シリーズをテアトル新宿へ行ってきました!『犯(や)る男』を観て、ピンク映画の凄みを実感しました。そして、女性専用席もあるので、女性も安心♪男性も、気楽で嬉しい♪

 

それでは、『犯(や)る男』の感想を徒然に・・・。

エロだけじゃない!アクの強さが刺激的!

過去のトラウマに囚われ苦しむ男と、絶望し生きる意味を失った女の物語。狂気と色気のダークな展開・・・。足りないものを埋め合うように惹かれあう男女の姿をみながら、人間の善悪を問われているような気がしました。真っ黒な凶悪の中に、ほんの少しの優しい善があったり、善のふりして、毒がジワジワ浸透していたり・・・「この世の善悪って、実は、曖昧なものだよな~」と思いながら、行間を楽しめる映画なのでした。

キモイ!でも、可愛いくもある犬。ぎゃあ、動き出した!

細部まで作り込まれている特集造形に深いこだわりを感じ、ちょっとした遊び心が詰められていました。これぞ、職人の技!特に注目は、特集造形の犬。グロくてキモイのに、何だか憎めない。むしろ、可愛く思えてきてしまう…。俳優さんたちによって、特殊造形に命が吹き込まれ、動き出します。

朝倉ことみ涼川絢音の新しい顔を観た!

明るく元気いっぱいな「ことみん」が、暗くて闇ある女を演じていて、間逆。ほぼノーメイク!涼川絢音は、出身の博多弁が超絶カワイイ!でも、言葉を発しない時のふとした表情も印象的でした。2人も、ピンク映画は初出演とは思えない存在感!これは、本人の努力はもちろん、スタッフ・キャスト皆の力があるからこそ!『犯(や)る男』の舞台挨拶時には、次回上映の『誘惑遊女~ソラとシド~』チームも登壇し、成人映画チームの団結力の熱さに感激でした(涙)

 

これから上映予定の『誘惑遊女~ソラとシド~』は、女の心の繊細さを風景描写で表現しているそうで、気になります。『犯(や)る男』の強い刺激とは異なり、ほのぼのしていそうです。ピンク映画には、色々な引き出しがあって面白い!この第1弾を皮切りに、今後も挑戦は続くそうなので、今後も楽しみなのでした。

 

 ★★ R15+「OP PICTUERS+」劇場公開情報 ★★
『犯(や)る男』:2015年8月22~27日
『誘惑遊女~ソラとシド~』:2015年8月30~9月4日
テアトル新宿にて、21:00~限定レイトショー公開中!

成人劇場へ足を運ぶには勇気がいる方もいるはず!
そんな方は、堂々と一般劇場でR15+を!

そして…。

大蔵映画が生み出してきた数々のR18+は、
SOKMILで配信中!お楽しみください!

 

 

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